こんにちは、長谷川です。
2021秋冬コレクションのテーマカラーのブラウン・ブルーが鮮やかに使用された冬の本格派アウターをご紹介いたします。
ブラウン・ブルーこの2色のアウター店頭で輝きを放ってます。
だから、無くなってしまうとコレクションテーマの色味が弱まって、店頭が寂しくなりそうだったのでここまで温めていました。
FANAGE COTTON Bal Collar Coat
FANAGE COTTON Bal Collar Coat
Color: Dark Brown, Blue
Price: ¥60,500(tax included)
『こちらのブラウンとブルーが店頭で輝きを放つのも納得しませんか?』
鮮やかな色味も輝きを放つ理由の一つなんですが、バフっと羽織れてこの長めの着丈(膝ぐらい)、更によく見るとシワ感が…
語れることが多い服なので、1個ずつ書いていきます。
ゆったりとしたAラインシルエット
肩回りは肩の曲線に沿わせて丸みが出るように、肩の途中から斜めにラグランスリーブのように切り替えたセミラグランスリーブを採用。そして、ゆとりのある身頃部分は裾にかけて程よく美しい広がりを見せるAラインのシルエット。
ゆとりのあるAラインのシルエットは、体系をカバーしてスタイルを良く見せてくれるとともに、『小ぶりに設計された衿』『スッキリとした袖のつくり』と相まって上品さをプラスしてくれます。
このように、後ろから見るとセミラグランスリーブ仕様が伝わりやすいです。
肩回りをすっきりと見せてくれるように、肩の曲線に合わせたつくり。
そして、裾にかけて美しく広がるシルエット。
このシルエットを生み出すために、生地には特別な加工が施されております。
生地に施された特別な加工
裾にかけて少し広がりを見せるAラインのシルエットは、生地の裏側にGK加工(ガード形状記憶加工)を施し、よりハリ・コシを持たせることで構築的なシルエットが形成されています。
GK加工とは、生地にウレタン樹脂をコーティングする加工のことで、防風性はもちろん、防水性も向上させるので、レインコート的な役割でも着用していただけます。
また、高密度に織られたコットン生地に職人さんの手作業による染色と機械を使用しない天日乾燥といった手仕事で生み出される自然な染めムラとシワを引き立てます。
店頭でお客様とコートの話をしているとお客様から『色々なコートを見ているけどKUONさんのコートは価格がおかしい(安い)(笑)』とよく言われます。
裏地
裏地には、キュプラを採用。静電気が起きやすい冬の時期に嬉しい生地です。
総裏仕立てになっているので、ジャケットやニットの上から羽織ってもスルスルっとした袖通しで、ストレスを感じることなく脱ぎ着できます。日本人らしい『言われないと気付かないような些細な心遣い』は嬉しい限りです。
最後に、裏襟のさり気ない朽木柄。
朽木柄は平安時代に流行した柄で、現在も神社の祭壇幕とかに使用されています。朽木の虫食い痕を文様にしているんですが、『朽ちて滅びていく様』にすら美しさを見出す日本人の美意識から生まれた柄です。その柄をデザイナーの石橋さんがアレンジしたプリント生地を、普段は見えない衿の裏側に使用しています。
見えないところでさり気ないお洒落を楽しむ、『侘び寂び』を意識した昔の日本人の美意識も服に落とし込まれております。
本日ご紹介したコートは店頭で着てみることで更に良さを感じてもらえると思っているので、是非お試しください。
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最後までありがとうございました。