こんにちは、長谷川です。
先週末スタートした秋冬コレクション。
その中でも一段とお問い合わせいただいているアイテム(生地)。
(たくさんのお問合せありがとうございます。)
そう。こちらのセットアップ。
Q:『プリントですか?』
A:『プリントではありません』
Q:『手縫いですか?』
A:『手縫いではありません』
Q:『アップサイクルボロと同じですか?』
A:『アップサイクルボロではありません』
※アップサイクルボロ / アップサイクルボロタイプ2
『生地の寄り写真ありますか?』など...
写真だけを見ると色々な見え方が出来るのも頷ける不思議な表情。
今回はそんな皆様の疑問を解決していきます。
それでは、不思議な今シーズンのパッチワークの秘密を探っていきましょう。
早速、答えは
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専用の織機を使用して織られるジャガード織の生地です。
過去にKUONで制作した、襤褸プリントや裂き織りプリントや墨流しプリント等は、老舗工房の熟練の職人さんによって制作されていて、本物と見間違えるくらい精巧に再現していただいているので、今回のパッチワーク風ジャガードもプリントと見間違えてしまうのもわかります。
『正直私も初めて写真を見たときはプリントと見間違えてしまいました』
しかし、今シーズンは糸の凹凸や陰影があり、触れば柄を感じていただける、ジャガード織で制作。
織りで複雑な柄を作り上げていくジャガード織は、糸の太さによって表情の異なる立体的で重厚感がある風合いが楽しめます。
ですので、初めにも書きましたが、アップサイクルボロや手刺し子と見間違えてしまうのも頷けます。
それでは、断面を見ていきましょう。
パッチワークの継ぎ接ぎ部分の凹凸がニットの様に立体感があります。
さらに、今シーズンのパッチワーク風ジャガードの不思議な表情の秘密はこれだけではありません。
経年変化が楽しめるジャガード
『経年変化するの?どういうこと?』
と、私は初めに生地の説明を聞いて思いました。
皆様も同じように感じているはずだと思うので書いていきます。
今度は生地に使用される糸を見ていきましょう。
経年変化の秘密はよく見ると見える芯の白い部分。そう、ロープ染色です。
生地の外側の染まっている部分が、着用を繰り返すことによって削れて芯の白い部分が浮かび上がってアタリが出たり、特有の経年変化が楽しめます。
ちなみにジャガード織は、生地がとても丈夫。
なので、何年も穿いて生地がクタクタになって、裾が擦り切れたり、時間によって醸し出す雰囲気はどんどんかっこよくなるはずです。
よくお店に遊びにいらしてくれる方が既に購入してくれたので、経年変化はそちらを追っていきます。
さらにさらに、特別なのはこれだけではありません。
くしゃっとした表情
ジャガード織の生地へ、一層味わい深く豊かな表情となるように、洗いをかけて生地にくしゃっと動きが生まれました。
立体感のある繊細かつリアルで優雅なジャガード織をあえて、くしゃっと動きを付けることで、無骨さも感じられる。1枚の生地で対比が楽しめるのも必見です。
不思議な表情のパッチワーク風ジャガード。
手触りでも柄を感じていただける新鮮なパッチワークを、是非お気軽に店頭で触ってみてください。
最後までありがとうございました。
今回ご紹介したアイテムはこちら。
Boro Jacquard Kimono Sleeve Shirket