こんにちは、長谷川です。
東京も朝晩はめっきり肌寒くなり、外出時には羽織りがないと不安な時期になってきましたね。不安な気持ちとは裏腹に重ね着のバリエーションを考えたり、スウェットやセーターが着れたり、もっともファッションが楽しい季節です。
なかでもニットアイテムは秋冬の必需品ですね。今季のKUONはスペシャルな小物をご用意しました。ご自身での着用はもちろん、プレゼントにもおすすめです。
花刺し子ビーニー&ハンドウォーマー
過去2回、伊勢丹でのポップアップの際にコラボしたTHE INOUE BROTHERS...
南米ペルーはアンデスの伝統産業であるアルパカ。そのニットを贅沢に使用したコレクションは、機能美とデザイン性を高次元で融合したスカンジナビアンデザインとして世界中で賞賛されています。
彼らの代名詞的なアルパカニットと、KUONが得意とする刺し子を用いたビーニーとハンドウォーマーを制作しました
ザ イノウエブラザーズが定番的に使用している糸よりも太い糸を使用。リブ編みの目を小さくし、リブ部分の凹凸が強く出る仕様で、アルパカさんの毛をふんだんに使った贅沢な逸品です。
また、減らし目を駆使した継ぎ目の無い高級仕様なので、刺し子の花柄は正面だけではなく、斜めにしたり、横にしたり、どの向きで着用しても違和感の無いつくりです。(ルックでは花柄を強調するために真正面に被っていますが、、、)
南米ペルーでの撮影
もうインスタなどでご覧いただき、お気付きかもしれませんが、今回は日本での撮影に加えペルーでも撮影も行いました!聡さんと清さんがペルーに行ったタイミングで、現地でアルパカを育ててくれているマリアさんとアレックスさん、そしてアルパカさんをモデルに撮影してきてくれました。
広大なアンデスの自然が素敵ですね。そして細かいところですが、アルパカさんを繋いでいるロープもアルパカの毛で作られているところにグッときました。
ご協力いただいた皆さん、Muchas gracias!
そもそもアルパカの毛ってどんなもの?
アルパカが生息するアンデス地方は、標高が富士山と同じかもっと高い。朝晩の冷え込みは氷点下に達し、昼間は強い日差しで気温が上がる。という1日の寒暖差が非常に大きい過酷な環境です。
そこで生き抜いているアルパカの毛は独特な中空構造になっており、保温性が高い(ウールの8倍とも)ことはもちろん、暑いときには熱を発散できるという天然のサーモスタット機能を持っています。
ほかにも、ラノリンというアレルゲン物質をほとんど含んでおらず、敏感肌や動物性繊維にアレルギーのある方でも着用しやすいこと、同じ太さのカシミヤやウールに比べて強度が高いこと、毛玉になりづらいなどなど、動物性天然繊維としてのポテンシャルはカシミヤ以上とも言われています。
THE INOUE BROTHERS...のアルパカプロジェクト
先に触れたように、アルパカは繊維として大きな可能性を秘めているにも関わらず、産業構造の歪みから、アルパカを育てている方たちは貧しい生活を強いられていました。
そんな状況を目の当たりにした聡さんと清さん兄弟は、その現状を変えるという大きな決意をします。アルパカ繊維のクオリティ低下を危惧していたパコマルカ研究所のアロンゾ先生とタッグを組み、繊維のクオリティ向上のための教育を行ったり、生産者たちと直接取引を行う「ダイレクトトレード」でアルパカ製品の生産を開始しました。
駆け足でのご紹介ですが、詳細は下記の動画やザ イノウエブラザーズの著書をご参照ください。KUONは彼らの姿勢・取り組みに深く共感し、コラボレーションを継続しています。
地球の反対で施された刺し子
温もりあるアルパカの編み物へ、施されたひと際目を引く「花」モチーフの伝統的な刺し子柄。両ブランドの”平和"への願いが込められています。KUONの24秋冬コレクションでも使用したものです。
サシコギャルズが刺した『花』刺し子をペルーの刺繍職人と共有、試行錯誤の末に再現してくれました。言わばペルー刺し子ですね。1点1点微妙に異なる『花』刺し子、見ているだけで心までほっこり暖かくなります。
アンデス程ではないですが、東京も朝晩の冷え込みが冬めいてきました。身も心も暖めるアルパカと刺し子コラボアイテムで冬支度を始めませんか?
もちろんギフト包装も可能です!
[× THE INOUE BROTHERS...]Alpaca Rib Hat-Sashiko Flower-