Something in common between traditions of Ireland and Japan

屈強なパッチワークセーター

こんにちは、長谷川です。

店頭に存在感を放つアイテムがあります。

「重みがありますね」「これ見に来ました」「実際に見るとすごいですね」

「インスタで見て気になってました」「最後にこれだけ見ていいですか?」

今、店頭で多くのお客様が反応を示しているセーター。

今回は店頭で多くのお客様を魅了しているセーターについてご紹介いたします。

Upcycled Irish Sweater

Upcycled Irish Sweater

Upcycled Irish Sweater

一見、遠目で見るとビックシルエットのセーターですが、よく見ると様々な編柄のニットでパッチワークが施されております。

このパッチワークに使用されているニットは、汚れてしまったり、穴が開いてしまったりして着用できなくなってしまったビンテージのアイリッシュ・フィッシャーマンズセーターです。

一度着用出来なくなったセーターが店頭に並ぶまでには手間・ひまが込められています。店頭に並ぶまでの背景についても今回ご紹介させていただきますが、先ずはアイリッシュ・フィッシャーマンズセーターについて知っていただきたいと思います。

アイリッシュ・フィッシャーマンズセーター

フィッシャーマンズセーターの誕生はアイルランドのアラン諸島です。「フィッシャーマンズセーター」というのはアイルランド語の呼び方で、アランセーターと言われれば聞き馴染みあるはずです。

アイルランドのアラン諸島は大西洋に囲まれた島のため、海からの強風が吹き付けられる位置にあります。その環境は漁を営む漁師たちにとってはとても過酷でした。

そんな過酷な環境のもとフィッシャーマンズセーターは誕生しました。
セーターに使用されているウールは、この環境下で飼育された羊の羊毛を使用しており、この羊毛には天然の油分が含まれていたため、耐水性があり、非常に温かかく、この過酷な環境下で島民たちに愛されておりました。

更に、

1000年以上前に誕生したフィッシャーマンズセーターは、アラン諸島の女性達が父、夫、息子が漁に出ても寒くないようにと編んでいたそうです。

Upcycled Irish Sweater

この様々な網模様にもそれぞれ意味があります。

ケーブル網・ダイヤモンド網・ハニカム網などなど、、、長寿や健康。子孫の繁栄。富。などそれぞれの願いも込められて織られており、当時は家庭によって網模様が違っていたため、日本でいう家紋のような意味合いだったのかと感じます。

「面白そうだから作ろう」

Upcycled Irish Sweater

ここまでアイリッシュ・フィッシャーマンズセーターについて書かせていただきました。

Upcycled Irish Sweater店頭に並んでいて、確かに存在感も放っているしすごく魅力的ですが、私はひとつ気になることがあったので、ブログを書きながらデザイナーの石橋さんに聞いてみました。

「なんで、このセーター作ろうと思ったんですか?作るのめちゃくちゃ大変ですし、、、」

石橋さんの返答は

「だからだよ。面白そうだし。」

流石です。

手間・暇かけてモノつくりすることを惜しまないそこから誕生して店頭に並んでします。

店頭に並ぶまで

Upcycled Irish Sweater

Upcycled Irish Sweaterは初めに書きましたが、着用することのできなくなったビンテージのアイリッシュセーターをパッチワークして作られています。

作業に入る前から大変そうでした。

というのも、ビンテージのセーターを集めるところから始まっています。なんとかセーターを集めてきてここから作業開始です。

大きなパッキン3つ分集まったセーターを裁断していきます。(かなりの量でした)
パッチワークになるように10cm×10㎝サイズに裁断。裁断は私もやらせていただきました。

ニットをザクザク切っていくのですが、普段経験しないことなのではじめは楽しんで切っていました。ですが、厚みのあるセーターは重みもあるので結構しんどい作業です。

その後、裁断したニット達に汚れがないか、穴が空いていないか検品して商品として使用できるニットを見極めます。

Upcycled Irish Sweater

次に裏地のコットン生地へ裁断したニットを並べていきます。
ここままできて、やっと生地としての雰囲気がわかってきます。

Upcycled Irish Sweater

その後、洗いをかけます。ニット生地が水分を吸収することで縮みが起き、ニットがキュッとなって密になります。

ここまでの工程は全てKUON Flagship Storeのアトリエで行われました。多くの時間と手間とひまを掛けているのが伝わったはずです。

その後、工場さんにて仕上げていただいております。

美しさ感じるビックシルエット

Upcycled Irish Sweater

インパクトの強いビックシルエットですが、着丈を短めに設定しているので美しさを感じます。

衿、袖、裾、はフライスが配置されているのでメリハリがついてパッチワークの持つ存在感をより一層強くしてくれます。裏地にはしっかりとコットン生地を入れてくれてるのでこの辺りも着心地の良さに一役買ってます。

また、このセーターを1着作るのに3~4着分のニットを使用しているため重厚感があって非常に温かい。アウター感覚のニットです。

KUON Flagship Storeではあと1着しかないのでなくなる前に是非、見ていただきたいです。

最後までありがとうございました。

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