こんにちは、KUON Flagship Store マネージャーの長谷川です。
見れば見るほど不思議なデザイン。
”線”にフォーカスし、
雨が降ったときに水面に現れる波紋が表現されている。KUON アトリエチームの意匠がこらされたスウェットをご紹介いたします。
静かな山奥の湖にできた波紋
かな?と、2色のスウェットの波紋デザインを見たときに情景が浮かんできました。
先ずはBlack
深夜に静かな山奥の湖で現れた波紋を月明かりが照らしているかのような、冷やかさを感じます。
そして、Brown
Black同様に静かな山奥ではあるけれど、夕陽によって水面に反射した木々が波打っているのかな?と温かさを感じる配色。
私は静かな山奥の湖を思い浮かべましたが、見る人によって様々な異なる情景が浮かんでくるはずです。
見る人によって膨らむ想像が違うのも、今回のデザインの面白さだと思います。
Style sample
『で、どんなスウェット??』と、皆様思っているはずなので、パタンナーの大塚さんにBlackを着用してもらいました。(身長171cm 着用サイズ:M)
前面にデザインされた毛糸による波紋デザインがインパクト強めです。
ですが、色味は抑えられているので着用してみるとすんなりと馴染みます。
このデザインの強さ。
友人に会ったり、行きつけのご飯屋さんでの話のネタにもなるデザインですね。
両袖と背面はシンプルにスウェット生地なので、アウターを着る際の袖通しや着心地は問題ありません。
両サイドの裾はスリット入りで、歩くたびに優雅に揺れるし、パンツポケットへのアクセスも考えられております。
裏地(見やすかったのでBrownで撮影)
毛糸が並べられた前面の裏地はコットンにミシンで刺繍。
その他の部位は、肌なじみが良くてノーストレスで着用出来ます。
アトリエワーク
最後にKUONのアトリエワークをちらっとお見せします。
スウェットの前面にデザインされた波紋は、1着1着手作業によって毛糸が並んでいます。
1着に毛糸を並べ終えるのに2時間弱。
とても手間のかかる工程ではありますが、手仕事ならではの奥深さ、味わい深さ、ぬくもりのあるデザインとなっております。
並べ終えたら毛糸がずれないようにテープで固定して…
ミシンでたたいて…
この後に、水で溶ける特殊なシートを張り付けます。
そこに水を当てて毛糸に水を吸わせて、毛糸をキュッと詰まらせます。
水面に現れる波紋からインスピレーションを受けてデザインされたスウェットは、様々な手の仕事を得て店頭に並びました。
店頭で波紋デザインを見た際は、どんな情景が浮かんだかお聞きするかもしれません。
最後までありがとうございました。