写真家・星野 真による初のフォトエキシビション
”MAKOTO HOSHINO -花鳥風月-”を、KUON Flagship Storeにて開催します。
KUON設立時からヴィジュアル面でのクリエイティブを支えてきた星野 真。これまではKUONのものづくり・ストーリーを写真に記録してきましたが、今回は風景写真家としての星野 真にフォーカス。KUONの2021年春夏のコレクションテーマである”花鳥風月”をキーワードに掲げたエキシビションとなります。
作品を展示・販売するほか、初のエキシビションを記念したコラボレーションTシャツも登場します。
星野 真の写真に対する異常なまでのこだわりと、KUONのものづくりに対する執念と使命。互いに刺激・共鳴し合う空間に是非お越しください。
会期:6/4(金) ~ 6/6(日) 12:00-19:00
※全日程にて写真家在廊
※感染対策には万全を期し、状況によっては入場制限を行う可能性があります。ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
こちらの件は、noteでも記事として投稿していますので、ぜひご一読ください。
[星野 真コメント]
-その昔、貴族や武家たちが自然の景色を詩歌にして楽しむ遊びであった『花鳥風月』が語源とされている。「自然の景色を表現し楽しむ遊び」から意味が転じ、その「自然の美しさ」を一言で表現できる言葉となった。
今回の企画展の作品を撮る上で一番時間を割いたのは、タイトルとなる花鳥風月をどのように解釈するかでした。
このテーマを頂いた際に、安易にも自分の好きな風景作品を突き詰めて臨めば良いと考え、二つ返事で企画展をお受けしてしまいました。しかし、実際この『花鳥風月』の4文字と向き合い、そもそもの語源である「自然の景色を表現し楽しむ遊び」という意味を知り、今までの考え方では本当の意味での『花鳥風月』は表現できないと思いました。
コロナ禍になり1年以上が過ぎ、いろいろなことに向き合う時間が出来た中に自然との向き合い方がありました。もともと自然との接点を増やしたいと考えていた中、子供との時間が増え、自然のありがたみを共に感じ、子供にわかる言葉で伝えることで身近な日常の自然も再認識される機会が増えていきました。
ただきれいな景色を撮るのでなく、感じるままに自然と向き合うこと。当然といえば当然ですが、僕にとっての『花鳥風月』=全身で自然を感じ、景色だけでなく感じるそのありのままを写真に写し込む。その上で、ネイチャーフォトを主戦場とする人たちとの違いを出し、自分らしい表現をする。この一点に帰結しました。
そこから自分らしさという点で、日頃の物撮影のアプローチを試み始めました。
・物撮影では、光を作り、被写体の魅力を引き出し、より良く見えるバランスを整える作業。
・風景撮影は、地形である程度決まった光の中で、時間帯や天気を精査して挑む作業。
ある種相反する作業の中にある共通項は、ハイライトをどこに立て、どう伸ばすことがより美しいのか。この一点に思いました。あとはこの自然が生み出すハイライトを何に委ねるか、どう落とし込むのか。一つずつプロセスを経ていく中で、風と水が新しい世界へ導いてくれました。
自然界の中にある様々な色彩の中に、自然に逆らわず、太陽の生み出すありのままのトーンを素直に切り出すことで様々なグラデーションが生み出され、そこに僕が思う語源本来の『花鳥風月』を見つけることが出来ました。
星野 真(ホシノ マコト)
1984年生まれ。2008年よりスタジオアシスタントとして写真を学ぶ。2013年に独立し、フリーランスのフォトグラファーとして活動を開始。アパレル・食品等の広告ビジュアルや商品カタログの撮影と並行して自らの作品制作を行っている
Website:
https://www.makotohoshino.com
Instagram:
@photo_makotohoshino