KINTSUGI

【金継ぎ】完璧ではない…情緒的美しさ

こんにちは、長谷川です。

本日紹介するものは、襤褸でも刺し子でも裂織でもないけれど、KUONらしい。そんな今シーズンのKUONを代表する意匠。昔の人々から現代に受け継がれてきた『金継ぎ』を洋服で表現するという、とても面白くワクワクする試みです。

KINTSUGI

そんな『金継ぎ』シリーズから、今回は長袖シャツとTシャツをご紹介いたします。

KINTSUGI Regular Collar Shirt

KINTSUGI

KINTSUGI Regular Collar Shirt
Color: White, Sand, Dark Navy

商品名にあるKINTSUGI。陶磁器や漆器の日本伝統の修理技法『金継ぎ』から着想を得ています。

金継ぎとは、割れて使えなくなってしまった陶磁器などを、金や漆などをつかって修復する技法です。現代のようにモノが溢れている時代においては、モノが壊れたら廃棄して買い直すことが一般的になっておりますが、当時の人々は総じて壊れたモノは修理して繰り返し使用しておりました。今で言う『リユース・リデュース・リサイクル・アップサイクル』は実は日本人のお家芸とも言えます。

当時の人々のモノを大事にする精神から生まれた金継ぎは、金で装飾を加えることで、傷跡を『美しさ』として楽しみ、傷をなかったことにするのではなく、歴史として受け入れておりました。

侘び寂びと呼ばれ、完璧ではないモノにも情緒的な美しさを見出す日本人の豊かな心や姿勢が今コレクションで表現されております。

KINTSUGI

ハリのある上品な生地に、サテン生地の中でも光沢感の強いサテンを装飾で使用しているので、裾にワンポイントでも存在感を放っております。侘び寂びの美学を表現するために左右非対称に配置されているのもポイント。

2つの異なる生地を使用して、金継ぎを表現。上品なコットン生地をあえて断ち切りにして、『粗さ』と『美しさ』の対比があるのも面白いので、まず見ていただきたい1着です。

KINTSUGI Tee

KINTSUGI

KINTSUGI Tee
Color: White, Navy

個人的に金継ぎ装飾部分の輝きや、片側の裾のみに非対称性にデザインされているところが魅力的だと思いました。

左右対称の完璧で気持ちよいデザインも落ち着きや安心感は感じられますが、この左右非対称なデザインにこそ自然を感じますし、アンバランスなデザインに美や魅力を感じます。

ホワイトにゴールドサテンもメリハリあって良いですが、落ち着いたネイビーに同系色のブルーサテンが輝いているのも、落ち着きと遊びがあって惹かれています。

ホワイト×ゴールドサテン

KINTSUGI

Shirt: KINTSUGI Regular Collar Shirt(White)
T-shirt: KINTSUGI Tee(White)

Bottoms: COTTON FLANNEL 2-Way Tuck Trousers(Dark Olive)

金継ぎon金継ぎスタイル。
Tシャツの生地は今までKUONで使用していた生地よりも、ハイゲージな糸を使用して作られているので艶があります。そこへ発色の良いゴールドサテンの金継ぎは艶艶しいです。それでいて金継ぎの接合部分は断ち切りなので粗さもあり絶妙なバランス。

さらに、シャツの裏地にゴールドサテンがチラッと見えるのに気がつきましたか?動きによって裏地が見えるとゴールドサテンが顔を出します。こういうところ…とても惹かれます。

ネイビー×ブルーサテン

KINTSUGI

Hat: BORO Bucket Hat
Shirt: Kimono Collar Shirt(Black)
T-shirt: KINTSUGI Tee(Navy)
Bottoms: COTTON FLANNEL 2-Way Tuck Trousers(Black)

ブラック、ネイビーのもつ強さや神秘的な雰囲気に、ネイビーサテンがほど良いゆるさやリラックス感を出してくれます。

『どちらの色も欲しい…』

最後までありがとうございました。

本記事で紹介した商品はこちら。

KINTSUGI Regular Collar Shirt

KINTSUGI Tee

 

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