こんにちは、長谷川です。
昨年、2022年の秋冬コレクションから一番最初にご紹介したアイテムがKimono Collar Shirtでした。初登場の2022年7月28日にもブログでご紹介しております。
当時のブログで、『力強さを持った面々が入荷してきている』と書いておりますが、その中でも1番最初にご紹介したのがミニマルデザインのKimono Collar Shirt。
そして、23年秋冬コレクション第2弾が入荷したばかりのこのタイミングでも、やっぱりご紹介したいKimono Collar Shirt。
1年が経った今見てもやっぱり良い。
春夏コレクションでは、半袖バージョンやロングバージョンも制作されましたが、どちらも好評でした。
本日は帰ってきたKimono Collar Shirtについて改めてご紹介します。
テーマだけでなく、コンセプトにもマッチ
今季のコレクションテーマは-Voices From The Snow-。
岩手県出身のデザイナーが岩手の長い冬(雪)から気づかされたコトをコレクションで表現しています。
岩手の冬は長い。
雪が降り積もると一面真っ白。
雑音は遮られ、透明で清冽な雪の匂いがあたりを包み込む。
踏みしめる音は『ミシミシ』だったり『ザクザク』だったり。
言い過ぎかもしれませんが、視覚、聴覚、嗅覚、触覚が得る情報はほとんどが雪に関するもの。
雪によって不要な情報は遮断されるからこそ感覚が研ぎ澄まされるのだなと感じます。
対象的に、東京の冬はイルミネーションに彩られ、街中でクリスマスソングが流れていて歩くだけで余分な情報が勝手に入ってきてしまう...
個人的には、今季のコレクションに『そぎ落として残った大切なもの』や『簡素だけど贅沢なもの』など侘び寂びに通じる美意識を感じました。
書いていて思いましたが、KUONの根本的なデザインコンセプトに通じるものですね。だからこそ、Kimono Collar Shirtのミニマルなデザインは今季のコレクションにもしっくり来るのですね。
和洋折衷
Kimono Collar Shirt
Color: Black, Olive
安定のブラック、そして新色オリーブの2色展開。
着物っぽいんだけど、曲線的なカットであくまでも洋服として昇華された襟。
バックは衣紋(後ろ襟)を抜くことで着物らしさを表現。
上辺をなぞった『和服インスパイアの洋服』ではなく、パターンを理解しているからこそ可能な『和洋折衷』です。よく言われることですが、ミニマルなデザインにこそデザイナーの美意識や経験が詰まっています。
おそらくアップデートされ続けて、定番的な存在になっていくんだろうな―と思います。
Style Sample
(160cm, Lサイズ着用)
2サイズアップのLサイズをジャケット感覚で着用。
サイズ感と襟の開き具合はリラックスした雰囲気ですが、高密度な平織りコットン生地が持つ上品な光沢感のおかげで、だらしなくは見えません。
(175cm, Lサイズ着用)
オリーブはミリタリーっぽく見えるかもしれないから、前のボタンを全部閉めて襟のユニークさが際立つように着用したらバランスが取れるかな?デニムにオリーブを合わせるとちょっと無骨すぎるかな?Vゾーンから見えるTシャツの色は…
など色々考えましたが、余計な考えはそぎ落として、シンプルに想いのままに楽しんでください。
シンプルだけど唯一無二なシャツ、いかがでしょう?
最後までありがとうございました。
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