こんにちは、長谷川です。
右肩の骨折から1ヶ月経過して、やっと一人で服が着られるようになってきました。
まだ、右肩が上がらないので、「首がヨレてて着やすい服」だったり、「着込んでクタクタになって生地の薄いT-シャツ」など「着やすさ脱ぎやすさ」重視で服を着て家を出ます。
(肩を気にせず服を着たい。。はやく治るといいな。)
多分夏までには治るんで、真夏に着たいと思っているシャツを紹介します。
ハワイで100年以上愛されているハワイアンシャツの起源は、日本の和服にあると言われております。
諸説ありますが、ハワイ現地の人が日本の着物の美しさに惹かれて、日本の着古した着物や浴衣の生地を再活用して作られた開襟シャツが人気を博し、今の時代まで愛されている。という説に私は惹かれます。
モノを大事にする昔の人の精神は、今の時代でも大切なことで、KUONの哲学と通ずるところが感じられます。
ハワイアンシャツの誕生に、日本人、日本の文化が深く関わっているのは間違いありません。
それでは着用画像をどうぞ。
2021春夏コレクションのテーマである「花鳥風月」、自然の根源的な美しさにインスパイアされた配色の裂織りを、KUONが誇る物撮りカメラマンに撮影してもらい、超高精細のインクジェットプリントで再現した夏らしいハワイアンシャツ。
遠目で見ると60年代頃のアメリカのボーダーの開衿シャツを思い起こさせます。
近くで見ると、
この通り、迫力あるリアルなプリントです。
実はこのリアルな裂織りプリントは、デザイナーのこだわりと職人の技術があってこそ生まれたものです。
レーヨンは、インクジェットプリントでの色の再現性が低く、発色ある美しい色を再現することは出来ません。
かと言って、発色性を優先してコットン地を採用すると、アロハシャツの魅力である涼しさ・とろみ・軽さなどが損なわれます。
それでは、ただの裂織りプリントシャツです。
それはそれで格好良さそうですが、このシャツに求めるものとは異なります。
アロハシャツらしさと美しいプリント。
この、ジレンマ。。。
満足いく仕上がりを追求して、何度も何度も試作を繰り返しました。
答えはレーヨンコットン生地にありました。
経糸はレーヨンのままで、緯糸にコットンを用いる事で、とろみと発色の良さを両立できました。
職人の技術とデザイナーのこだわりが同じ方向を向いて作り上げた賜物です。
ちなみに、こちらのTシャツではそのプリントのクオリティの高さを活かしたディテールが仕込まれています。
わかりました?
本物の裂織とプリントが切り替えられてます。
リアル裂織りとプリント裂織りの違い、わかりづらいですよね??
店頭でぜひ見てみてください。
また、レーヨン生地は水で洗うと縮んでしまうデメリットがあります。
しかし、このシャツはすでに水洗いを施しているので、ご家庭での洗濯でも縮みの心配はありません。デイリーでケアしやすくガシガシ着用していただけます。
こーゆうところ。
デザイナーから皆様への、ストレスなくガシガシ着ていただきたいという想いというか愛を感じます。
更に!
見てください!この完璧な柄合わせ!
フロント部分はもちろん、ポケットも。
そして、両袖の柄がきっちり左右対称に仕上げられています。
一見当たり前のように見えますが、計算し尽くされてこの綺麗なボーダーが作られております。ここは、工場さんに頑張っていただきました。
と、ここまでは生地のこだわりについて書いてきました。最後にデザイナーのパタンナーの経験とスキルをもとに行われたパターンワークをご覧ください。
着用しているところを見ていただければわかりやすいと思いますが、リラックス感満載な中にひと工夫。衿の剣先を高く・小さくする事で、洗練された見え方になります。そして気持ち小さなボタンもスタイリッシュに見えます。
バックスタイル。
肩周りに自然な丸みを持たせ、後身頃を前身頃より長く設定する事で、スタイルがよく見え、上品さがあります。
そして、フロントでは少し視覚的な違和感をもたせ、バックでは馴染む襟の生地方向。特徴的です。
こだわって作られた生地に、デザイナーの経験やスキルをふんだんに詰め込み店頭に並びました。
かなり手間暇かけて作られたシャツだからこそ、余計に愛おしく見えてくる。
デザイナーの石橋さんにとっては、作る服が子供のようなもので、人の手に渡って一人前になったと感じるかは謎ですが、全ての服に愛が込められているのは、普段話を聞いていて感じます。
このブログを読んでシャツが気になって、『実際に見たい』、と思ってくれたら嬉しいです。
ただ、こんなご時世なので店頭に来ることに不安があれば、ズームやフェイスタイムを使って、オンラインでシャツの詳細をお見せすることも出来ます。
ご希望の方はご遠慮なさらずに、お気軽にご連絡ください。
5月いっぱいは送料無料キャンペーンも開催中なので、合わせてよろしくお願いいたします。
昔、和柄のアロハシャツに惹かれて衝動買いしたのを思い出しました。
(このシャツどこに行ったんだろ。。。)
最後までありがとうございました。
Check the SAKIORI Hawaiian shirt