『イオンとコラボしたんですか?』
『なんで浴衣?』
『これは何ですか?』
『かわとく・・・?』
こんにちは、長谷川です。
2024春夏コレクションが立ち上がってから、お店に遊びに来ていただいた皆様から、このような質問をたくさん受けます。
今回は皆様の疑問を解消、スッキリしてもらいます。
KUON Flagship Storeにあるイオンの謎
2024春夏コレクションを深掘りした、ハレとケのブログでもチラっと登場したこちらの浴衣。店頭でもたくさんの方が疑問に思っているようで、ブログを読んでいただいた方々も同じような疑問を抱えているはずです。
こちらの浴衣の正体は、
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盛岡さんさ踊りでイオンさんのさんさ踊りチームが着用していたた浴衣です。さんさ踊りはデザイナーの故郷の一大イベントなので、今度じっくりとご紹介しますね。
『浴衣の正体はわかっていただけました?』
いや、まだ疑問は解決していないはず。
何故さんさ踊りの着物が?
こちらの浴衣、薄目で見ると何か見覚えのあるものに見えてきませんか?
正解は、
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そう、今季の裂織です。
今季の裂織はさんさ踊りで着用された着物を使用しております。毎度ながら裂織についてはこちらから。
なぜ薄目で見てもらったかというと、デザイナー曰く、裂き織りする際、裂く前の生地を薄目で見ると、織り上がりイメージががわかるそうです。
私は全くイメージが出来ませんが 笑。しかし、織り上がった裂織生地ともとのイオンの浴衣、両方を見比べるとなんとなく繋がります。
これで、浴衣の謎は解けてスッキリしましたか?
いや、
『KAWATOKU (かわとく)・・・?』
最後の疑問、『KAWATOKU(かわとく)・・・?』について。
株式会社川徳(かわとく)は、岩手県盛岡市に本社を置く百貨店で、創業150年以上続く老舗です。川徳本店の「パルクアベニューカワトク」は地下1階から地上8階まである盛岡の巨大百貨店です。
海外の旅行客まで知っているイオンと比べると知名度は劣りますが、岩手の様々な名産品を扱っていて、盛岡の人々や旅行客から愛されている百貨店です。こういった地域密着型の百貨店って今や絶滅危惧種ですよね。
デザイナーの地元が誇る老舗百貨店、いつかは出店。。。勝手なことを書いたら怒られますね。
もちろんこちらの浴衣もさんさ踊りで着用されたもの。
盛岡さんさ踊りの浴衣を、盛岡の幸呼来Japanが裂き織りにする。デザイナーの故郷、盛岡のフルコースです。
そんな郷愁が詰まった商品がこちら。みなさんも故郷に思いを馳せながら見てください。
お気づきですか?今季の裂織はさらにひと味違います。アップで見るとわかりやすいでしょう。
・Sakiori Striped Pocket Tee (2月末入荷予定)
さんさ踊りの浴衣に華やかさを加えている腰帯、チャグチャグ馬コの装束からインスピレーションを受けて、端処理をせずフリンジの様にデザインされています。少しの変化でグッと華やかになりますね。洗ったあとのフリンジ部分の表情の変化も楽しみです。
余談ですが、普段は端処理されて見ることのない、裂織の緯糸となる裂かれた布が見れます。繊細さ、そして時間と根気のいる作業だと再認識させられます。
今回のブログを書いていて、ただただ格好良い洋服もいいけど、格好良くてストーリーや愛のある洋服ってやっぱり最高だと再確認しました。デザイナーの故郷、盛岡が詰まった今季の裂織、ぜひお手にとってご覧ください。
最後までありがとうございました。
・Salt Shurunk Nylon Coaches Jacket-Sakiori-
・Sakiori Striped Pocket Tee(2月末発売予定)