Interview with Hazumu and Daiki about DAN exclusive product

【対談】DAN別注 Fleece Jacket w/BORO / DANハズム・ダイキ

こんにちは、長谷川です。

DAN別注アイテムが10月16日(土)に"DAN "、"KUON Flagship Store"にて同時発売されます。

発売に先駆けて中目黒のDANオフィス兼店舗で行われた、DANオーナーのハズム氏、DAN店長ダイキ氏、KUONデザイナー石橋の対談の模様をお届けします。

【対談内容】

1.別注に至った経緯

2.別注アイテムのご紹介

3.こだわりのポイント

4.DANとKUONの歴史について

5.ハズム氏、ダイキ氏のご紹介

別注に至った経緯

長谷川(以下、長):ハズムさん、ダイキさん本日はオープン前の貴重なお時間ありがとうございます。
別注アイテムについてお客様に代わって私が色々とお伺いしていきますので、本日はよろしくお願いします。

ハズム氏(以下、ハ)&ダイキ氏(以下、ダ)&石橋氏(以下、石):よろしくお願いします。

長:では、早速。別注アイテムのご紹介の前に、今回の別注に至った経緯についてお聞きかせください。

ハ:はい、先いいですか?

ダ:はい。

ハ:前から、秋冬のフリースとかダウンとか…いわゆる秋冬に着れるようなちょっとアウトドアに近いようなアイテムをKUONさんと作りたいっていうのはウチの中ではずっと話していて。

まぁ、その中で今回は(KUONとの協業では)初めてスタッフのダイキが主導というか、こういう形にしたいっていうのを石橋さんとか僕と一緒に相談しながら決めてくっていう流れでした。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

長:そうだったんですね。では、ダイキさんが『このアイテムを作りたい。』ってところから進めていったんですね。

ダ:そうですね。これまでも別注という形で襤褸を使ったアイテムはあったんですけど、肘や袖に襤褸を配していたので、秋冬だと隠れてしまうっていうのが、お客様と話しながら結構あったんですよね、接客している中で。ここ(袖)がほぼ2万ぐらいするのに…

石:2万のところが見えないよねって話ね(笑)

ダ:はい(笑)寒くなる前の提案は出来たんですけどね。

石:なるほど(笑)

ダ:『真冬とかにも襤褸をデザインとして楽しめるところはないかな?』っていうところから、アウターなのかインナーなのか色々模索してて…

先ほどのアウトドアっていうところと、ウチの中でもフリースは人気のアイテムなので、『フリースの襟元のあて布に襤褸を使ったらおもしろいんじゃないかな?』って思ってKUONさんにお願いしました。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:あれっすよね…コロナ前に普通に飲みいった時にちょろっと喋ってましたよね?

ハ&ダ:そうですねー。

石:フリースやりたいなーっていう話は2,3年ぐらい前から出てたんで…

長:居酒屋とかでですか?

石:そうそう。だから構想3年ぐらい(笑)

ハ:動き出しは半年ぐらい前ですけど(笑)

長:そうだったんですね(笑)

別注アイテムのご紹介

長:『襤褸を使ったフリース』っていうのは教えていただきましたが、具体的にどんなアイテムなのかご紹介お願いします。

ダ:先ほどもお伝えしましたが、今回はウチでも人気カテゴリーのフリースでお願いしました。

別注 Fleece Jacket w/BORO

ダ:胸のあて布の箇所にはアップサイクル襤褸が配されています。圧倒的な雰囲気が出るので『絶対にアップサイクル襤褸で』ってお願いしてましたね。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

ダ:首元(に襤褸)が僕の中でかなり重要だったんですけど、全体的なバランスを見て胸ポケットにも襤褸を使ってもらいました。なので、コートのインナーとして着ても襤褸がアクセントになってきます。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

ダ:あと、ジップの引き手の部分にも襤褸を使用しています。

ボディのカラーもすごく悩みましたね…ウチだと黒が強いんですけど、あえてって言ったらあれですけど、KUONさんらしい色ってことでネイビーを選んで、このネイビーも深みのある黒に近い濃いネイビーなので襤褸との相性の良さも考えてこの色を選びました。

長:ダイキさんありがとうございます。先ほどの真冬に襤褸が隠れる問題解消されてますし、インナーで着ても襤褸が映えますね。

こだわりのポイント

長:今回の別注アイテムのこだわりポイントをお聞きしたいんですが、石橋さんからお願いします。

石:フリースを作りたいってダイキ君から連絡もらったときに、まずは生地を探そうってところからスタートしたんですが、僕もダイキ君も生地にこだわっていて。『色』とか『厚さ』とか…生地かなり見ましたよね?20種類以上かな?

ハ:見ましたね。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:素材や厚み、肌触りとかこだわったポイントはたくさんありますが、その中でも色はめちゃくちゃこだわりましたね。

ネイビーが良いっていうのは最初から決まっていたんですけど、生地スワッチ見ながら、ダイキ君と『黒すぎるのは嫌だ』とか『浅いのは嫌だ』とか…まぁ、なんとか2択ぐらいまでは絞って。

そこから選んだ生地を使ってサンプルを作って、色とか軽さとかシルエットの感じを見たかったから、本物の生地を使って…手間をかけましたね。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:あと、裏地はメッシュにしているんですが、ただのメッシュじゃなくて『蓄熱保温素材』を使っているので『軽くて暖かい』です。もともとは通気性のためのメッシュなんですけど、裏地でもしっかり蓄熱してくれるものを選びました。

今は『重い服』よりも、『軽くサッと着れる服』っていうのも大事なポイントだと思っているので『軽さ』にもこだわりましたね。

長:ありがとうございます。色すごく迷ったってありましたけど、この色にした決め手みたいなものはあったんですか?

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

ダ:いやー…迷いすぎて逆に消去法で決めましたね(笑)迷いすぎて…

ハ:(最終候補の)もう少し明るいネイビーの生地と迷いましたよね?

石:スワッチだけじゃ決められなくて、1メートルずつ買って大きいサイズで見たっけ?

ハ:見ましたね。

石:大きいサイズで見るとイメージ変わるからね。肩に両方かけても(*1)、それでも結構悩みましたよね?

(*1)大きな生地を肩から垂らすと洋服になったイメージが掴みやすい

ダ:結構悩みましたね。

長:悩み抜いた末の色なんですね。

ダ:はい。

石:正解だったかなって感じはしますね。

ハ:バランス良いですもんね。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:元ネタの話ってします?あんまりしない方が良いですか?

ハ:いや、僕らは基本元ネタありきで別注やらせてもらうので。

石:元ネタとしてパタゴニアのフリースの感じを参考にスタートしましたね。デザインポイントとして襤褸を使いたいって話があったけど、シルエットは都会的な感じというか、野暮ったいんだけどシュッっとしてる、インナーにもアウターにも使えるってところを目指して作りました。

トワルの袖も1枚でズドンっていうものと、テーラードジャケットっぽい雰囲気のもので左右変えて作ったんですよ。

長:袖だけ変えたんですか?

石:そうそう。結果、この雰囲気の良い袖になりましたね。あと、着丈も結構こだわったよね?

ダ:そうですね。長くなりすぎず短めにっていう。僕が細いパンツが好きなので、細いパンツを穿いたときの相性考えて短くしてもらいました。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

長:自分の着たいモノを作るっていいですね。

ダ:そうですね(笑)

石:あと、さっき言ってましたけどジッパーの引き手。トワルを作った時にはグログランテープでつくったんですけど、これは嫌だねって話になって。

ハ&ダ:そうですね。

石:次に襤褸を使って、今ついてるタイプとデバイスストラップみたいなネジネジのやつで試してみたんですよ。

VINTAGE BORO Device Strap

石:ある程度想像してたんですけど、ネジネジのやつだとゴツくて(デザイン的に)強くなりすぎて(笑)、最終的に今ついているものを採用しました。端のところをあえて『裁ち切り』にして、経年変化でほつれていく感じ。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

長:そうだったんですね。ネジネジの持ち手は見ました?

ハ:はい。見たんですけど、なんて言うんですかね…民族っぽいというか…

石:急に存在感がね(笑)

ハ:そうですね(笑)あと、トワルを作ってもらったときに襤褸の部分を襤褸プリントの襤褸で作っていただいたので、イメージ湧きやすかったです。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:襟の形・立ち具合も気にしましたよね?

ダ:そうですね。

石:あんま高すぎても邪魔になるし。

長:それはコートの中に着た時のことも考えてですか?

ダ:そうですね。しっかりと首元の襤褸がアクセントになるようにって。

石:折っても立ててもどっちもカッコいいようにって

ダ:襤褸を襟のあて布にしたことで立ち具合も良い気がします。

石:ハリが出ましたよね。

長:全部にみんなのこだわりがありますね。

DANとKUONの歴史について

長:DANさんとKUONとの歴史的なところお聞きしても良いですか?

ハ:それは出会いですかね?

長:はい。どういった形で出会って今があるのかなど気になりました。

ハ:たぶん最初は…僕が中目黒のKUON取り扱い店様で市松の白いロンTeeを買って、動画でご紹介させていただいたところだと思います。それがきっかけで藤原さんからご連絡をいただいて、その時はKUONさんの事務所が中目黒にあったので1回事務所にご挨拶に行かせていただいて…そこからちょこちょこと。

DAN×KUON/別注 Fleece Jacket w/BORO

石:最初、展示会でしたっけ?

ハ:いや、最初は展示会じゃなかった気が…

石:あ、最初はあれですよ!卸先様のロンTが急に全部なくなったんですよ(笑)そんなこと初めてだったから『なんだ?なんだ?』ってなったて時にハズム君がYouTubeに動画を上げてくれてることが分かって。『ハズムくん凄いな!!』ってことで1回事務所に来てもらったんですよね。

長:お店でも『ハズムさんの動画を見てKUON知りました。』というお客様も結構いますね。

石:そこでお話させていただいて…取扱いが決まったのはその時でしたっけ?

ハ:その次だった気がしますね。僕、最初取扱いとかの話できなくて…『どんなことしてるの?』とか聞かれて(笑)

石:そうだそうだ、興味があった(笑)

ハ:なんか、面接みたいな感じ(笑)

長:(笑)それって何年ぐらい前なんですか?

ハ:お店オープンした時なので3年ぐらい前ですかね。

石:YouTuberに会ったことなかったから、カメラ構えてきたらどうしようかって思った(笑)そしたらすごくちゃんとした方で。

石:その後、DANさんでお取り扱いが始まって、自然な流れで続いていますね。

ハ:最初は僕がロンTをやらせていただきたいって言ったら、『白作れるよ』って、僕が買ったやつを作れるよって言ってくださって。せっかくだったらもう1色いっちゃうみたいな…そういう流れになったんですよ。で、別注でボディの色選ぼうか?ってなって水色やらせてもらって。

石:あー、水色作った作った。

ハ:それも好評ですぐ売り切れちゃって、そこから色々やらせていただいてますね。

長:そうだったんですね。卸先様からロンTが全て消えるのはすごいですね。

ハズム氏、ダイキ氏のご紹介

長:最後にお二人の自己紹介をお願いします。ハズムさんからお願いします。

ハ:はい。ハズムという名前でYou Tube チャンネルを4,5年前ぐらいからやってまして、基本的にファッションにまつわることを動画で発信してます。

『ハズム』YouTube チャンネル

そして、3年前に『DAN』というセレクトショップを中目黒にオープンさせていただいて、その中で色々なブランドさんと別注をやらせてもらったり、最近は自分で企画してモノを作ったりそういうことをしています。

長:ハズムさん、ありがとうございます。では、ダイキさんお願いします。

ダ:僕は『九州タワーズ』というYouTubeチャンネルを5年ぐらいやってまして、3年前にハズムさんに声を掛けてもらってから、店長という形で『DAN』に携わっております。

『九州タワーズ』YouTubeチャンネル

長:ありがとうございます。今日は色々お話を伺えて楽しかったです。

ハ&ダ&石:ありがとうございました。

『DAN別注 Fleece Jacket w/BORO』は、10月16日(土)にDAN中目黒ならびにKUON Flagship Storeにて同時発売されます。

是非、お見逃しなく。

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