こんにちは、長谷川です。
『おうち時間に少しでも彩を』ということで、先日リリースされたホームコレクション。
その中で、ちょっと近所のコンビニまで、、、的な立ち位置で羽織れる野良着もリリースされました。
発売から2カ月が経過して気温がどんどん上がってきている今。この野良着がすごく売れ始めているので、『どんな服なんだろ?』と思い、調べたり聞いたりしました。
せっかくなので是非、皆様にも私が調べたことや聞いたことを知っていただきたいです。
それではSASHIKO NORAGIについて書いていきます。
創業150年の老舗染織工房
先ず、藍染のもつこの表情に惹きつけられます。
古くから高い技術を持った職人が育つ土壌がある遠州地方(浜松)で作られました。
そんな遠州地方は、今でも日本有数の綿織物産地として知られております。
こちらの生地は、糸染めから織りまでを一貫して行われている、約150年の歴史ある工房にお願いしました。おなじみの方も多いと思います。
150年以上技術が受け継がれて、今店頭にならんでいるのは感慨深いです。
生地は、『濃い』『薄い』2種類の藍染が施された糸で織り上げられております。
地の濃い藍染の部分に薄い藍染糸の刺し子を施すことで、柄を表現するとともに奥行き・立体感も表現されています。
薄い藍染の糸をよく見ると、ムラがあって藍染の面白さを感じられます。
藍染を施すことによって魅力的な表情の一着になり、惹きつけられる理由も納得です。
藍染の効用
日本では明治30年ごろに、合成藍が主流になってきて天然藍染は衰退してきました。
元来、藍染には様々な効果があります。モノがあふれる今の時代は、藍染の需要が低下してきましたが、昔の日本人のモノを大事にする精神が込められているんです。
それは、KUONのサスティナブルとも通ずるところがあるので少し効用を書かせていただきます。
・藍染の衣類は、「強度」「気候への抵抗力」「抗菌作用」がある
・上質な絹も藍染によって保存性が向上
・藍染には、「疾病予防」「解毒作用」があるため、昔は医療目的で使用されていた
・藍染を畑仕事用服に用いて「防虫予防」
などなど、書き始めたらきりがなくなります。
KUONのシグネチャーである襤褸ジャケットが作成できるのは、藍染の効用があってこそです。
昔の人のモノを大事にする精神が、こうやって現代に残されて受け継がれています。
野良着をアップデート
野良着とは昔の日本人が、野仕事の際に着用されていた作業服になります。
野良着については、こちらのブログにも書いているので、読んでいただければ幸いです。
野良着の良さを残しつつ、石橋さんの手によって街で着用しやすいようにアップデートされています。
野良着本来の身幅が広く、風を含みやすいつくりを残しつつも、着丈を短めに設定することですっきり見えます。
パターンワークのところでもう一つ石橋さんのこだわりが。
着用した時、前見頃にキレイなタテジワが出るように設計されています。確かに言われてみると、このタテジワによって着用時美しい。ただオーバーサイズに作るだけでは、このすっきりしたシルエットにはならないそうです。
石橋さんに言われるまで全く気づきませんでしたが、細部までこだわりが詰まっているのがわかります。
また、Lのワンサイズ展開ですが、袖をまくって溜まりをつけてあげても洒落て見えるので、幅広いサイズの方に着用していただけます。
前身頃に大きなポケットが2つ。
鞄を持たずに出かけたいので嬉しいです。
ポケットにはスレキの裏地を付けているのでタフです。
最初に『ちょっとコンビニまで、、、的な立ち位置』と書きましたが、全然そんなことはなくて、デートにも着用していける1着です。
ぜひ店頭でお試しください。
最後にKUON Flagship Storeの営業についてお知らせです。
今週末から、福岡のchalt(チャルト)さんでKUONのPOP UP STOREを開催します。福岡にお住まいの方はこの機会に是非!
直営店限定商品も展開予定ですので、もはやKUON Flagship Store in Chaltです。
準備等ございますので、KUON Flagship Storeは6/11(金)-14(月)の間を臨時休業とさせていただきます。ご迷惑おかけしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
また、先日のインスタライブでもお伝えしましたが、WISM新宿店では、KUONxTAGS WKGPTYのポップアップストアを開催いたします。
最後までありがとうございました。